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珈琲とシャンソンの店 ロア
新宿の国際劇場前にあった喫茶店、ロアのマッチ。おそらく1950年代ごろのものかと思いますが、詳細は不明。
15年ほど前、日光へ行った際に薺というアンティークショップでひとめぼれして購入しました。
書体も色合いもすごくモダンで素敵じゃないですか?
裏は…フランスの家…?
実は今までブックマッチを開こうと思ったことがなく、最近になってマッチ熱が上がってきた際にそういえば開いたことなかったなと所持しているブックマッチを片っ端から開いてみたのです。
ほんと、なんで今まで開かなかったんだろう!それくらい新鮮に感動する部分が多く、自分はマッチのほんの表面しか今まで知らなかったんだな…と痛感しています。反省。
頭薬が群青色で綺麗…なんていうのも、開かなかったら一生知ることはなかったですし。
開いた部分にメニューが書いてあり、営業当時の面影を少しでも知ることができて嬉しいです。
モーニングは朝8時から昼2時までと長め。パンは珈琲とフランスパンなのがシャンソンの店らしくて洒落てます。
終夜営業と書いてあるので夜はお酒も出していたのかな。
ひとつのマッチからいろんな背景が見えてきて妄想が膨らみます。こんな素敵なマッチを出していたお店もきっと素敵に違いない。
ちなみにこちらを購入した薺というお店、残念ながらもう営業はされていません。かなり自分好みのお店だったのでまた日光へ行く際は是非、と思っていたのですが…。
日光もこれ以来行ってないので行きたいなあと思いつついつになるのやら。
★2022.3.12 追記
こちらのブログでロアのマッチについての記事がありましたので畏れ多くもリンクを貼らせていただきます。
https://auxiliarylines.wordpress.com/2021/08/27/マッチ・コレクション-シャンソンと珈琲の店ロア
木製なので自分が所持するブック型のものより古いものですね。場所が新宿国際劇場の前進である「新宿もとムーラン・ルージュまえ」とあります(1951年閉館)。頭薬が鮮やかなピンクで可愛い〜。
調べたらブック型のマッチはアメリカ生まれで、日本では1950年代の終わり頃から生産が始まったそうですが、本格的な普及は1964年の東京オリンピックの頃からだそうです。勉強不足!汗
なので、自分の所持するロアのマッチは少なくとも1964年以降のものかな、と思われます。デザインは1950年ぽさはあるものの、ブック型ってこの時代にしてはモダンだよなあ…という疑問を抱いていたのですっきりしました。