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BAR Toi et Moi トアエモア
結構前に西荻窪の雑貨屋さんでひとめぼれして購入しました。木製。色合いも素敵だし、何より傘!傘モチーフに昔から弱いです。
住所や地名で検索してもそれらしきバーは見つけられませんでした。
場所が岩永別館地階とありますが、現在も営業中の同名の天ぷらのお店と同じ系列かどうかは不明。
地図でわかる通り近くに松竹座がありました。開館が1952年、閉館が1969年〜1973年の間。昭和20〜30年ごろは映画全盛期で、福岡市にたくさんの映画館があったそうです。中洲は特に激戦区だったと。
頭薬はグレーのような、薄い紫のような…。店名と合わせてどことなくアンニュイで良い。
Toi et Moiというフレーズが昔からなんとなく好きで見かけると嬉しくなります。なのに今の今まで意味を知らずにいたのでこれを機に調べてみました。「あなたと私」という意味だそうです。
傘モチーフに「あなたと私」…人物は描かれていませんが、相合い傘をする2人が想像できるような。洒落たデザインだなー。
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お久しぶりです。いつのまにか2022年になり、2月になっていました。自己満足ブログですが、もし見ている方いましたら今年もよろしくお願いいたします。
以前、松竹座でAnotherを観劇した際の記事で目の前にあったレッドという喫茶店のことを書きましたが、ちらっと触れた、レッドと同じコロンバージュという建築様式の、地元にかつてあったパン屋さんについて書きたいと思います。
アンディズ (2018年閉業)
この素敵な建物も看板も残念ながら今はありません。
久しぶりに写真を引っ張り出してみましたが、山型食パンの形になってる看板かわいいなあ…とあらためて思います。その下にある小さめの看板にキャラクターのようなものが描かれていますが、店内に大きな人形が飾ってありました。
バイキングのような格好をした坊やがケーキの盾とフランスパンの剣を持っていてとってもかわいい。
こちらの坊やはお店の紙袋にもいました。アンディズは数え切れないくらい行って、その度に紙袋も貰っていたはずなのですが…手元にあるのはこの1枚のみ。大切にします。
裏面は同じ系列店だったシェ・オーサワというケーキ屋さん。こちらも現在閉業されています。建物は残っていて、今は焼肉屋さんです。
最近、母が昔の財布を整理していたら中から出てきたアンディズのパンカードとシェ・オーサワのケーキカード。これが残っている人もそんなにいないんじゃないかな。紙袋とともに大切にします。
シェ・オーサワは1回しか行ったことがなくて記憶が曖昧なのですが、縦長のお店の奥の方は喫茶スペースがあったような…、とケーキカードの「コーヒー1杯さしあげます」の文字を見てふと思いました。営業中にお茶したかったなあ(深谷駅周辺でお茶ができるようなお店、本当に少ないんですよ…)。
雑誌を1冊作るという課題が学生の頃にあったのですが、地元の素敵なお店のことをたくさん書こうと思いあちこち足繁く通っていた時期がありました。アンディズの写真もそのときに撮ったのでかなり昔のものです。
課題の旨を説明すると快く撮影許可をしていただけました。お店のキャラクターの坊や、もし名前があったなら聞けばよかったなあ…。
この課題よりさらに遡って中学生の頃は週末、それも2週間に1回図書館へ行って(本の返却期限が2週間なので)上限まで本を借り、近くの城址公園で午後いっぱいを本を読みながら過ごすという今思えば贅沢な休日を送っていました。
たいていお昼前に行くので本を読む前にアンディズでパンを2〜3個買い、それをお昼ごはんに食べるのも楽しみで。…本当に贅沢ですね笑。
いつも絶対買うくらい大好きだったのがカマンベールパンという丸いハード系のパンで、外がカリカリで中がモチモチ、中心にカマンベールチーズが入っているのですがこれが本当においしくて!たまに家で食べるときはレンジであたためるとチーズがとけてもう最高です。
たまにふっと思い出して恋しくなるのですが、これに似たパンはありそうでなかなかないんですよね。
頼んだらその場でバターやジャムを塗ってくれるコッペパンも好きでした。冬限定のコーヒークリームもおいしかったなあ…なんていろいろ思い出して懐かしくなったり。
なんだか思い出話ばかりになってしまいました。昔の写真を見返していて、なくなってしまったお店が増えたなあと思い、どこかに残しておきたくて。
なかなかコンスタントに更新ができず悩ましいところですが、これからも昔を振り返ったり今にワクワクしたり、そんなふうに記事を書けたらなと思います。
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ここへ行きたい・あそこへ行きたい…は常に尽きないのですが、たまにフッと「行きたい」が「行かねば」になるときがあります。本当になんの前触れもなく。
これもそんなふうに金曜日の夜、突然「明日鎌倉へ行かねば」と思い朝早くから行ったときのものです。6月上旬ごろ。
異なるロゴの店名が2つ入ったC&S。
とーっても暑い日でしたが年々お腹が弱くなっていくので熱々のコーヒーとレアチーズケーキ。
喫煙可のお店だったので帰りに「マッチはありますか?」と伺ったところ、「ちょっと待っててね」とマスター、戸棚の中からコースターが出てきました。2枚もありがとうございます…!
となりの席にいた女の子はアイスコーヒーを飲んでいたけどコースターは木製のものだったから、店名入りの方は今は使ってないのかな。貴重なものをいただきました。
個人的に、2階にある喫茶店ってトキメキます。のんびりしたマスターとゆったりしたお店の居心地がとても良かった。
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珈琲とシャンソンの店 ロア
新宿の国際劇場前にあった喫茶店、ロアのマッチ。おそらく1950年代ごろのものかと思いますが、詳細は不明。
15年ほど前、日光へ行った際に薺というアンティークショップでひとめぼれして購入しました。
書体も色合いもすごくモダンで素敵じゃないですか?
裏は…フランスの家…?
実は今までブックマッチを開こうと思ったことがなく、最近になってマッチ熱が上がってきた際にそういえば開いたことなかったなと所持しているブックマッチを片っ端から開いてみたのです。
ほんと、なんで今まで開かなかったんだろう!それくらい新鮮に感動する部分が多く、自分はマッチのほんの表面しか今まで知らなかったんだな…と痛感しています。反省。
頭薬が群青色で綺麗…なんていうのも、開かなかったら一生知ることはなかったですし。
開いた部分にメニューが書いてあり、営業当時の面影を少しでも知ることができて嬉しいです。
モーニングは朝8時から昼2時までと長め。パンは珈琲とフランスパンなのがシャンソンの店らしくて洒落てます。
終夜営業と書いてあるので夜はお酒も出していたのかな。
ひとつのマッチからいろんな背景が見えてきて妄想が膨らみます。こんな素敵なマッチを出していたお店もきっと素敵に違いない。
ちなみにこちらを購入した薺というお店、残念ながらもう営業はされていません。かなり自分好みのお店だったのでまた日光へ行く際は是非、と思っていたのですが…。
日光もこれ以来行ってないので行きたいなあと思いつついつになるのやら。
★2022.3.12 追記
こちらのブログでロアのマッチについての記事がありましたので畏れ多くもリンクを貼らせていただきます。
https://auxiliarylines.wordpress.com/2021/08/27/マッチ・コレクション-シャンソンと珈琲の店ロア
木製なので自分が所持するブック型のものより古いものですね。場所が新宿国際劇場の前進である「新宿もとムーラン・ルージュまえ」とあります(1951年閉館)。頭薬が鮮やかなピンクで可愛い〜。
調べたらブック型のマッチはアメリカ生まれで、日本では1950年代の終わり頃から生産が始まったそうですが、本格的な普及は1964年の東京オリンピックの頃からだそうです。勉強不足!汗
なので、自分の所持するロアのマッチは少なくとも1964年以降のものかな、と思われます。デザインは1950年ぽさはあるものの、ブック型ってこの時代にしてはモダンだよなあ…という疑問を抱いていたのですっきりしました。
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自分はとても小心者な性格で、見た目入りにくいお店はそれとなく友人に先に行ってもらいあとからささっと入るくらいなのですがたまにふっと鋼の心になるときがあり、この日がそう。
通勤途中にあり気になってはいたものの、中の様子もわからずでなかなか入るのに躊躇していた喫茶店。
そもそもやっているのか?に関しては夜通ると看板の灯りがついていたので多分営業はしている感じ。
意を決して扉を開くと店内BGMが静かに流れているけど誰もいない。すみませーん、と何回か声をかけたのですが返答はなく。いつもだったらもうこの時点で諦めるのですがこの日は違います、鋼の心なので。
一旦外に出て、横の住居側の扉(網戸になっていた)から声をかけてみるとママらしき人がやってきました。営業していますか?と聞くと、今行きますねとの返答が。
また店内に戻ると先程のママらしき人とは違うおばあちゃんがいました。こちらがママかな?
わざわざ住居側から呼んでしまって申し訳なく思いつつメニューを見る。結構色々ありましたが今はドリンクのみだそうで、ホットココアを注文。
あられも付いてきました。嬉しい。
カウンターのクッションに付いてるキラキラがかわいい。こういった椅子も地元で出会えると思っていなかったので嬉しいです。
なんだか居心地が良くて、しばらくのんびりしてからお店を後にしました。